2008年07月08日
「チルド餃子」飯
『世界がもし100人の村だったら』
という本が流行しました。
昨日、それを模した「高校がもし100人だったら」
と題するチャートの描かれたプリントを拝見しました。
プリントの目的は、
中高生の人生設計意識の向上であると思われます。
チャートは、
高校に100人が入学するところから始まります。
下に進むと二股に別れ、
何人かが高校を“途中退学”し、残りは卒業します。
無事に卒業した人たちは、
大学、専門学校、就職、“進路未定”に分かれます。
大学や専門学校にも“途中退学”があり、
就職組からは“3年以内の退職”が出ます。
さらに大学や専門学校の卒業者には
就職や“進路未定”があり、
就職しても“3年以内の退職”が出ます。
これでチャートは終わりを告げます。
結論が示すのは、
“途中退学”“進路未定”“3年以内の退職”の合計が、
高校に入学した100人のうち60人に達するというものでした。
数字の信憑性はともかく、
このプリントを見せられた中高生は何を思うのだろうと
心配になります。
私は“途中退学”“進路未定”“3年以内の退職”でも
「夢を追っていければイイじゃん」とは
絶対に思いません。
そこには大きなリスクが伴い、
40人に残るよりも大きな努力が必要だと考えているからです。
しかし、“途中退学”“進路未定”“3年以内の退職”した60人が
その後どうなったのかを示さず、
あたかも人生が終わったかのように描くことを、
教育が40人に残るようにしか指導しないことを
残念に思う朝です。
Posted by 読み書き球児 at 09:19│Comments(0)
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